ひざや股関節の痛み
運動によって得られる具体的な効果
★体力や抵抗力(免疫)が高まり、ケガや病気に強くなる
★筋力が高まり、骨が丈夫になる
★心肺機能が向上するので、新陳代謝が良くなり、体の老化が遅くなる
★筋肉や靭帯の緊張が和らぎ、柔軟性が高まる
★エネルギー(カロリー)を効率的に消費できる
★関節の可動域(動く範囲)が広くなり、体がやわらかくなり、動きも良くなる
★ストレス解消になる
こうした効果の全てが膝の痛みの解消や予防につながります。
★ケガや病気の予防になる
運動やジムをすることによって身体機能が高まると、無理な姿勢をとってもバランスを崩しにくく、物にぶつかったり転倒する機会が少なくなります。筋肉や骨が丈夫になることで、転倒や接触などの事故に会った時も骨折などのケガをしにくくなります。また、体力がついて抵抗力(免疫)も高まり、病気にかかりにくくなります。運動によって血液の循環が良くなり、心肺機能も向上して、特に心臓病や脳卒中、脂質異常症、高血圧などの生活習慣病の予防に役立ちます。
★膝を支える力が強まる
膝を取り囲む靭帯や、太もも前面の筋肉「大腿四頭筋」が鍛えられると、様々な動作や体重による荷重、外部からの衝撃などが分散・吸収され、膝関節にかかる負荷が小さくなります。痛みが感じにくくなる他に、骨がこすれあって軟骨が削れることも少なくなります。★肥満を防ぐ
運動不足や食べ過ぎによって肥満になると、体重による膝への負荷が増えて痛みの発生や悪化につながるほか、様々な病気を発症しやすくなります。運動をすることでたくさんのエネルギーを消費でき、肥満の解消につながるだけでなく、体の筋肉量が増えると基礎代謝(何をしなくても消費されるエネルギーの量)が増えるので、太りにくい体質になります。
★血行が良くなる
ジムで運動することによって体が温まることで、筋肉や靭帯の緊張が和らぎ、血液の流れが良くなります。軟かくなった筋肉や靭帯は負荷を吸収する働きが強まり、また血行が良くなることで痛みの原因となる疲労物質や炎症物質が流れ出て行きやすくなるため、痛みが和らいだり回復が早まります。
★ストレス解消になる
ストレスや不安などの心の不調が大きくなると、体の調子を整える自律神経や、痛みを制御するシステムの働きが低下して痛みを増大させ、通常なら感じないほどの小さな痛みでも大きな痛みとして感じることがあります。適度な運動を行うことはストレス解消にも効果的であり、快感によって痛みが小さくなるというデータも出ています。そのため運動は、心と体の健康を保つのに最適です。
組織を強化してひざを支える
運動療法の目的は、膝まわりの筋肉・骨・靭帯といった組織を強化したり関節の動きを良くすること、つまり「膝を強くすること」です。膝が強くなれば日常生活における様々な動作や体重による負荷を支え、吸収する働きが強まり、痛みも軽減します。よって、加齢や運動不足によって膝が衰えたことが原因で生じる「慢性的な痛み」に対して特に有効です。そのほか靭帯が切れる靭帯断裂などのケガにおいても、筋肉を強化して靭帯の機能の一部を補うこともできます。膝に激しい痛みがある場合は、膝に負担をかけることは極力避けて安静状態を保つのが原則です。しかし膝を大事にして安静にしすぎると膝は弱くなる一方であり、回復を遅らせ、かえって状態を悪くしてしまうこともあります。症状が落ち着いてきて膝をある程度動かせるようになったら、多少痛みが残っていても歩いたり仕事をしたり無理のない範囲で体を動かしたほうが、安静にするよりも治りが早いことが分かっています。
変形性膝関節症を予防・進行させないための6ヵ条

1.痛みや違和感があれば早めに対処を
痛みをかばって生活すると、他の関節や骨にも悪影響が及びます

2.適度な運動を
痛みのないときに無理のない範囲で運動を
3.痛みを我慢せず、布団よりベッド、座布団よりイスの生活を
ひざへの負担がかかりにくい生活様式がおすすめです
4.冷やさない
ひざかけやサポーター、カイロなどを利用して温かく

5.適正体重を保つ努力を
過食を避け、バランスのよい食生活を
6.骨、筋肉は毎日の食事から
カルシウムやビタミン、良質のたんぱく質、アミノ酸を積極的に
運動療法
ひざ関節をいためずに、ひざを支える筋肉を強くする運動です
横になって、一方のひざは立て、もう一方のひざを伸ばして足を少し浮かせる。
そのまま5秒間止める。
ひざの健康に役立つ成分

グルコサミン
関節軟骨の生成に関わり、関節を守る
コラーゲン
軟骨の弾力性や骨の強さを支える
コンドロイチン硫酸
軟骨の主成分となり、関節の滑らかな動きを助ける
カルシウム
骨や歯を形成し、骨粗しょう症予防に不可欠
MBP
骨密度を高めて骨を健やかに保つ
アミノ酸
筋肉疲労の予防、回復、持久力保持に
